犬種別耳炎のいろいろ(フレンチドッグ)
外耳炎→中耳炎→内耳炎へと進行します。
我慢づよいので、進行してから気が付きます。少しでも異変があれば、ビデオオトスコープ(VO)での治療が必要です。VOで毛を取り除けば早く良くなります。
<外耳炎のはじまり>
耳の入り口が大きいので毛が耳道に落下し、やがて鼓膜に集まります。犬は、違和感から耳を掻きます。このときVO療法で毛を取り除くと、外耳炎を治すことができます。このとき、マッサージをすると毛によって鼓膜は簡単に破けてしまいます。
<中耳炎のはじまり>
耳道に落下した毛は、やがて束となり、鼓膜を傷つけ穿孔し、中耳炎を引き起こします。中耳の中には膿が溜まります。
<内耳炎>
中耳(鼓室)の膿はやがて充満し、神経を損傷して斜頸や眼振を引き起こします。
内耳炎(斜頸・眼振)は、外科治療が必要
フレンチ・ブルドッグの水平耳道閉塞
耳介・耳道入口・耳道内からの毛が落下
↓
掻く⇒毛が鼓膜に刺さる⇒炎症
↓
外耳炎が治らない!! (毛が除去されていないので)
↓
中耳炎・内耳炎(慢性外耳炎として治療されていることが多い)
多数の毛が鼓膜に刺さる ⇒外耳炎・中耳炎
さらに内耳炎へと進行する
症例1
鼓膜に毛が生えている??? という勘違い ⇒ マッサージ ⇒ 鼓膜損傷 ⇒ 中耳炎
軽傷だと信じていた飼い主さん・・・実は中耳炎だった!!
症例2
耳道入口は大きく広がっているので、一見きれい(正常)に見えるが・・・実は、中耳炎や内耳炎になっていることが多い。